就労移行事業所に通うメリットは？A型事業所・B型事業所とのちがいは何？

就労移行支援の特徴

就労移行支援とは、障がいを持つひとが就労を目指すための場所です。利用期限の2年間の間に生活リズムや体力、メンタルを安定させ、職場で必要なスキルを身に着けます。

事業所に通いながら、コミュニケーション、ビジネスマナー、就労に必要な知識や経験を身に着け、働きながら安心して日常生活を送れる状態を目指します。

就労移行支援事業所では、学校の時間割のようにプログラムが作られていることが多く、プログラム参加を通して必要なスキルを身に着けていきます。

プログラムの一例

就労移行支援のプログラムは、職業準備性ピラミッドをもとに考案されています。履歴書作成、面接練習、コミュニケーション、プレゼン大会、PC基礎、料理、ヨガ、セルフケア、季節のイベントなど。事業所ごとに特色が異なります。

通い方は人それぞれ

利用初期は、人との関りや通うことに慣れていき、自分の就職したい時期に合わせて就職活動をスタートします。

数か月で就職を目指す人もいれば、2年間かけて就職を目指す人もいます。希望する方は、就職後に長く働き続けるための定着支援を受けることができます。

就労移行支援事業所に通うメリット

就労移行支援事業所に通うメリットは、一般企業への就職を手圧くサポートしてもらえることです。

履歴書の作成、ビジネスマナー、資格取得の援助、面接練習、企業動向、就職後の面談（定着支援）など、働くための準備～お仕事を長く継続するためのサポートが充実しています。

障がいを持つ人が一般般企業で就職する場合、障がい者枠で働く人が多いですが、働く時間を調整したり、バリアフリーの環境が整っていること等が挙げられます。

このような合理的配慮を適切に受けられるようにサポートするのも就労移行支援の役割のひとつです。

就労移行支援事業所に通うデメリット

就労移行支援事業所に通っている間、賃金や工賃をもらうことはできません。そのため、収入が得られない間の生活費の確保、同居する家族からのサポート・理解が必要になります。

パレット稲毛海岸では、主に一般企業の障がい者枠で働く方をサポートするケースが多いですが、一般企業の一般枠で就職される方をサポートする場合もあります。

A型事業所・B型事業所（就労継続支援）とのちがい

A型・B型事業所（就労継続支援）と就労移行支援事業所の大きな違いは、一般就労を目指すかどうかです。A型・B型事業所は、一般就労が難しいと思っている人に就労や生産活動の機会を提供するのに対し、就労移行支援は、一般就労を希望する人に就労訓練を提供します。

A型事業所の特徴

障害をもつ人が雇用契約を結び、賃金をもらいながら働きます。仕事内容は、パンや菓子などの製造、データ入力、カフェのホールスタッフ、などがあります。事業所によりますが、働く日数は週3～5日、働く時間は１日4～6時間ほどに設定されていることが多いです。厚生労働省の調査によると、令和4年のA型事業所一か月の工賃は「83,551円」で、時給に換算すると「947円」です。

B型事業所の特徴

障害を持つ人が雇用契約を結ばず、生産活動を行って工賃を受け取る仕組みです。仕事内容は、商品の梱包や発送作業、ミシンでの作業、袋詰めや値付けなどがあります。令和４年の厚生労働省の調査では、一か月の工賃の平均は「17,031円」で、時給に換算すると「243円」です。

就職・長期就労を目指すなら就労移行支援

「就職する自信がないけど、いつか企業で働きたい」

「いくつかの会社に就職はできたけど、長く続かない」

「会社での人間関係に不安がある」

「休職中で復帰に向けて準備したい」

「自分に合う仕事がまだわかっていない」

そんな方には、就労移行支援がピッタリです。長く安心して働けるように、就労プログラムを通してやメンタルケアの方法やビジネスマナー、自分の長所をの活かし方を身に着けていきましょう。

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