2022.05.10

利用者さんが行ってきた！『林芙美子の「夜猿」と画家・青木繁』の感想

皆さんこんにちは。

今回は当事業所で毎週、「発声朗読」の講座を担当していただいている

浅井先生が出演された朗読会に利用者さんが行かれた際、

感想を書かれていたので掲載いたします！

ブログに掲載許可を主催者様・利用者さんともにいただきました。

以下が、朗読会の感想です。

―全体の印象と内容―

・年配の女性が8割近くで、自分は男性の中ではかなり若い方でした。

・収容人数が150名近くの音楽ホールでの開催でしたが、入場者数はかなり多く、後半は少し減りましたが、それでも全体的に空席はほぼありませんでした。

・2部構成で、前半は5人の女性の朗読グループによる画家の青木繁の生涯についての朗読でした。後半に浅井さんと、元フジテレビアナウンサーの山川さんによる、林芙美子の「夜猿」の朗読を、15分の休憩をはさみながら行われました。

―印象と感想（前編）―

・青木繁の絵を背景に、「夜猿」に繋がる彼の生涯についての朗読でした。全員で読む短歌一首を区切りに、5人の女性の読み手が交互に読み進めていました。

・思っていたよりもゆったりとしたペースで読み進められており、頭の中で青木繫がどんな人物でどんな人生を送ってきたのがイメージしやすかったです。また、読み手によって読む間やテンポの取り方が違っているのも感じられて、非常に興味深かったです。

・個人的には青木繫と聞いてピンと来なかったところがあったのですが、青木繫の絵が映し出された時に既視感を感じ、思い返せば、普段、日曜日に行っている船橋の英会話のサークルの会場のコミュニティーセンターに掛けられているのを思い出し、そこから一気に朗読の世界観に引き込まれました。また、生ピアノの響きも朗読に良いアクセントになっていて、あまり長さを感じませんでした。

―印象と感想（後編）―

・山川さんと浅井さんによる、青木繁の生涯を描いた林芙美子の作品「夜猿」の朗読でした。

・自分の周りでは「所々で違う箇所がある」との声が聞こえましたが、原作に触れていなかった自分には、どこが違っていたのかは分かりませんでした。もし違っていたとしても、そういうアレンジを施したのだろうと思っていたと思います。

・まるで青木繫を中心に、山川さんの横に広がるような深く温かみのある落ち着いたトーンの声が作品の世界観を形成し、浅井さんの前後に貫くような鋭い響きのある声が青木繁の内面を映しているかのように感じられて、そこを生ピアノの演奏が繋ぎ合わさり、見事なアンサンブルを奏でていました。

・時折挟まれる短歌などで二人の声が重なり、それがストーリーの光と影を反映させているようで、より青木繁という人物像をイメージさせてくれました。

・時折、山川さんが噛みしめるように頷いていたのも印象的で、山川さん自身もこの作品の世界観に浸っているようにも感じられて、その余韻が自分にも伝わってきました。

―感想（全体）―

率直に言って、行って良かったです。朗読は浅井さんの授業でも触れていますが、その浅井さんの朗読は、普段の授業の時よりもより迫力があり、「これが『人に聞かせる』朗読なのだな‼」と、改めて浅井さんの本気を感じました。また、浅井さんに向かって手を振っている観客もいたので、改めて、浅井さんがパレットで授業を持ってくれているのは実は凄いことだと痛感しました。これで入場料が1,000円だったので、またタイミングが合えば行ってみようかと思います。この度は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

以上が感想文でした。

私自身、この感想文を読んだ際、会場には行かなかったのに

迫力があり、奥行きのある舞台であることが十分に伝わってきました。

そんな浅井先生の「発声朗読」のレッスンが受けられるパレット稲毛海岸に、

ご興味のある方は見学・体験のご連絡お待ちしております！！