自分のことを理解することの難しさ

「自己理解」という言葉がありますが、なんだか難しく感じるという方もいらっしゃると思います。

そこで、ひとりの利用者さんが自分を理解するために日常的に行っていることを記事にしてくださったのでご紹介します。

自分のことが良く分からず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください！

手書き日記のススメ

こんにちは。酷暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

パレット利用者の何某です。

突然ですが、皆さんの中で日記をつけている方はいらっしゃいますか？

 私はスケジュール管理のために毎年手帳を買っています。と言いつつ

スケジュール管理というのはほぼ名目で、主な理由は日記をつけるためです。

思い返すと社会人になる前から手帳に日記をつけていたかもしれません。

意識的に日記をつけるようになったのは、休職を繰り返す中で

自分に時間ができたのでカフェで人間観察でもしながら…

という経緯だったように思います。

目的は自分自身について知るためでした。

 日記が教えてくれること

私は自分のことを言葉で相手に伝えるのが苦手です。

ですが文章なら実際手を動かしている内に筆がのってきて、

素の感情を出すことができる気がしました。

私が主に日記に残していることはおおまかに、

 

              ■その日の中で印象に残っていること

              ■自分の感情

              ■世の中で起きた大きな出来事

              ■自分の気持ちを数値化するとどのくらいか（10段階評価）

 

といった具合です。

これはカウンセラーさんのアドバイスに基づいて認知行動療法の要素を

一部取り入れています。

 『過去のあの出来事があった日、どういう感情を抱いたか』

『〇年前の今日は、何をしていてどんな出来事があったか』

『自分はどういう行動を起こす傾向にあるのか』

などなど、日記は案外色々なことを教えてくれます。

もし書かれた日記が何年分か溜まっているなら、自分の

行動の傾向や性格などの変遷も読み取ることができるかもしれません。

 そしてそういった情報は、自分の障がいとどう付き合っていけばいいかを探る、あるいは就職活動で自分のことを伝える際の材料にもなりえます。

 『今は就活のことを考えるのは億劫だよ…』

 そう感じる方は、新しい人との出会いがあった時に

自分のことを伝えるための材料と捉えてもいいかもしれません。

とにかく目的はなんでもよいのです。

自分のことでもわかっていないことは多い

自分のことなんだから自分が一番わかっていて当たり前。

そういう方も中にはいらっしゃるでしょう。

ですがそうでない方もいらっしゃると思いますし、後者の方が

実は大半ではないでしょうか。

自分自身のことでも案外わかっていないことが多いものです。

何週間か後、もしくは何年後かに前の日記を読み返してみると、あの時はあんなこと考えてたっけ、昔はあんなこともできてたのか、などなど多くの発見や驚きがあって楽しかったりします。

 皆さんも是非手帳に日記をつけてみてはいかがでしょうか。

恐らくその習慣が真価を発揮するのは何年か後かもしれませんが、

それを楽しみにするのもまた一興かと思います。

 終わりに

この記事を読んで、日記を書くことが自分にも合いそうだなぁと思ったら、ぜひ試してみてください。

また、パレット稲毛海岸では自分を理解し、コントロールする方法を学んだりシェアできる機会をご用意しております。

 ・プログラム中の人とのかかわりの中で見つける自分らしさ

・カウンセリングによる感情の掃き出しや状況整理

・担当職員による面談での進捗状況の確認

 様々なやり方がありますので、お困りの方は一緒に試してみましょう！

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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パレット稲毛海岸　河合