一人一人の違いを、一人一人の生きがいに。千葉の障害者就労移行支援事業所

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卒業生に聞いてみた!就職・復職の心得とは?【利用者コラム】

パレットを利用する方へ、卒業生からのメッセージ

パレットでは就職活動の支援の他に、休職中の方に向けて復職(リワーク)のサポートも行っています。

この度、無事復職を果たされた方に、「これから就職や復職を目指す方に伝えたいことを教えてください!」とお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

なぜ自己理解が大切なの?
自分と向き合うって具体的にどうすればいい?
就労移行を使って就職活動する上での注意することとは?

……今のうちに知っておけば就職を安定して進められる、そんな生の声をお届けします。

目次

1.自己理解がなく、驕っていた通所開始時
2.自分を見つめ直すきっかけ
3. 自己理解を深める為にしたこと、そして学んだこと・・・
 3-1.ライフチャートの作成
 3-2.生活リズム記録と気分の可視化
 3-3.状態分類表の作成
 3-4.ダメな自分も否定しない
 3-5.リラクセーション(身体や心を緩めること)の実践
 3-6.認知行動療法等
 3-7.何事にも100%、もしくはそれ以上。をやり切ろうとしない
 3-8.サポートを得る
4.自己理解が進んできたからこそ
5.復職を前に思うこと
6.私にとってのパレットという場所
7.最後に

自己理解がなく、驕っていた通所開始時

私はトータルで1年2ヶ月、パレットにお世話になりましたが、当初はこんなに長く居るとは想像もしていませんでした。

なぜなら、通所開始時は、休職した後、会社からハローワーク主催のリワークプログラムを勧められたのですが、距離的な問題等から通うことが出来ず、それに代る場所としてパレットへ通所を始め、可能な限り直ぐにでも復職、または転職を考えていたからです。

それは自分が直ぐ復職または転職が可能な人材だと思う驕りがあったからに他なりません。

ですが、実際のところは自己理解が無く、自分だけが生きづらいという被害者意識も強く、他者へは壁を作って防御を固めている為、コミュニケーションが上手くいかないので、復職も転職活動も上手く進まず、早く仕事を再開しなければという焦りばかりで、他の利用者さんや職員の方への態度もお世辞にも良くなかったと思います。

今考えれば、そんな人間ですから就活も上手く進む訳がないと分かりますが、当時はパソコン作業も大概出来るし、経験もあるから大丈夫と高を括っていました。

自分を見つめ直すきっかけ

そんな中で通所を続けている最中、プライベートで色々な出来事が重なり、持病(双極性障害)の症状が悪化し、通所を維持する事が出来なくなりました

私の休職は、プライベートで問題があった中、プライベートと仕事のスイッチの切り替えが上手くできずに、総崩れになってしまい、休職となった経緯があり、このままでは、また復職、もしくは転職しても同じ様に「何かあれば休む」を繰り返し、逃げてしまう。(時に逃げが必要な場面も間違いなくありますが、ここでは自己理解がないからこその自分からの逃避と言う意味です)

そうではなくて、自分が変わらなければいけない。自分が何者かをしっかりと知り、受け止める必要性があるのだと、恥ずかしながら、そこでやっと気がつきました。

自己理解を深める為にしたこと、そして学んだこと・・・

※私の持病である双極性障害に有用と助言を貰って行ったものも多いですので、他の症状の方や、状態のよくない時にされても逆効果の場合もあります。
参考程度にして、もし実践される場合は、必ず主治医等にご相談ください。

①ライフチャートの作成

いよいよ自分と向き合わねばならないと気が付き、私がしたのは、かかりつけ病院での心理療法時に勧められたライフチャート表(自分がこれまで生きてきた道筋を、自分が感じた「幸福感」の高低によって1本の線で図に表現したもの)の作成でした。
(処方された薬をしっかりと服用する。定期的な通院を守る事等は大前提とした上で)

ライフチャート表を作成し、自身で紐解く中で過去の自分と向き合い、障害を含めた今までの自分を受け入れる、そして許してあげる作業をしました。

時に涙も出るような作業でしたが、自分なりに頑張ってきた、そうでしか生き延びれなかったのだと、自分で自分を許してあげられた事で未来に向かえるようになりました。

(今までは過去に後悔しかなく、未来に希望がないので、その場限りの生き延び方で、自分の一番の味方は自分であるべきなのに、自分で自分を一番嫌いだったように思います。だから虚勢を張って他者への当りも強く嫌な人間でした)

②生活リズム記録と気分の可視化

そして、私は睡眠と持病の症状とがリンクしている部分が大きいため、睡眠と覚醒を中心に生活リズムの記録を開始。(途中からスマートウォッチやアプリ等のデジタルツールも取り入れて作業自体の負担減も図りました)
気分を数値化して評価したものも併せて記録し、自分のメンタルと体調の波を客観視する努力をしました。

記録する為に無理に規則正しい生活を送ろうとはせず、ありのままを記録して客観的に見ました。
すると睡眠が減っている=気持ちが昂っているな。等が分かってくるようになり、バイオリズムの波を予兆する事を、今もまだ試行錯誤中ですが、身につけました。

③状態分類表の作成

また、自分専用の気持ち・体調・行動等が、通常時、そして気分が上がっている時、逆に下がっている時になる状態を具体的に書き出した分類表を作成し、今現在どこ当てはまるか振り返ってみることもしています。

これも自分を客観視する事で、この位置なら大丈夫。ここならこう変えよう。等、方向修正するのに役立てています

④ ダメな自分も否定しない

その上で、例えあまり良くない位置に自分がいたとしても必要以上に自分を責めたり、惨めに思わないように、そんな自分もありなんだ!と思う努力もしています。

卑下してしまうと、どんどん落ち込んで負のスパイラルに陥ってしまうので、気分転換、心の切り替えスイッチを入れるよう努めています。

⑤リラクセーション(身体や心を緩めること)の実践

辛い時期に、たまたまパレット職員の方から、メンタルヘルスマネジメント検定という資格の試験受験を勧められたのですが、その中でリラクセーションの章があり、ストレスへの対処・軽減法、呼吸法等を具体的に学びながら実践し効果を実感。

克服と共に自信に結び付けられたのも良かったです。

⑥認知行動療法等

その上で、自身の白黒思考完璧思考等自分の良くない点を見つめ直し、それが他者からどう見られているのかを少し辛い作業ですが行い、第三者であれば?あの人だったら、こんな時どう考えるか?というリフレーミング(物事や状況の見方を別の視点から捉え直すという心理学の用語 Re-framing)の視点や、コーピング(自身のストレスを理解し、上手に対処しようとするセルフケアの一種)、そして認知行動療法(「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といいますが、認知と行動に働きかけて、心のストレスを軽くしていく治療法のこと)等の方法を常に取り入れてみるように心掛けることで、少しずつ改善を試みて、今でもまだ完璧ではありまんが、凝り固まっていた思考に緩みが出来て、自分も他者にも余裕が生まれ、生き易くなりました。

⑦何事にも100%、もしくはそれ以上。をやり切ろうとしない

余裕が出来ると、つい「もっと!」を求めてしまうのも私のよくない傾向の一つです。

そして頑張り過ぎてしまい、息が上がってしまい、結局潰れてしまうので「あとちょっと」を敢えて我慢し、休む時は休む!メリハリをつける勇気も持つようにしています。

⑧サポートを得る

そして、最後に大きな収穫だったのは、他者を頼ってもいいという事を学んだ事です。

私は今までは他者に対して不信感を抱いてしまい、全て自分がやらなくては!と思い込んで、誰かに頼るという事が苦手でした。

パレット」をいう新たな場所で話を聞いてもらったり、サポートを得られた経験から、誰かに助けを求め、頼っても良いのだと学べた事も大きな糧です。

サポートは依存したり、一方的・受動的だけで頼り切って受けるものではありませんが、適切に受ける有用性を実感しました。

勿論これら全てが一筋縄で行く訳もなく、何度も何度も試行錯誤をして、あらゆる良いと思う手法を取り入れては諦めてみたりをしながらでしたが…

何度かパレット通所中にプライベートで辛いタイミングはあったのですが、自己理解の進み具合と、パレットを含めたサポート等のお陰で克服出来たという自信を少しずつ積み重ねる事で、未来への恐怖心も和らいでいきました

自己理解が進んできたからこそ

このような試みを続けていると、自己理解がないままに、無謀な就活をしていたことを、そうすべきではなかったと振り返ることが出来るようになっていました

そこで再度認識を改め現実的な面を考慮し、自分が希望する就業条件の中で最も合うのは現在休職中の会社に復職するという事だと確認。フルタイム復職する為、職員さんと相談をし、パレットへの終日、また月間で20日以上の通所を継続することを目標にしました。

まずは細かく、3日。1週間。半月。1カ月…と期間を短期間に区切り「出来た!」という積み重ねを大切にし、最終目標を達成できた時、自信に変えられたことも良かったです。

また、家族も含め、周囲の人への対応も、自分が変わってきたからこそイライラしたりすることが減ったので、自分で言うのもなんですが、あたりが柔らかくなり、コミュニケーションについての勉強や資格取得もしているので、それを利用し、良い関係性が築けるようになりました

アサーティブ(「自己主張すること」という意味。但しここでいう自己主張とは、自分の主張を一方的に述べることではなく、相手を尊重しながら適切な方法で自己表現を行うことを指します)な伝え方も実践しようと継続している事もまた「復職した時もきっと対人関係は大丈夫!」という自信にもなりました。

それらを会社に報告や面談し、評価していただけたのか、復職に向けて動きが進み、継続してパレット通所を続けて復職が決定となりました。

復職を前に思うこと

自己理解と、他者とのより良いコミュニケーションの為に、今でも引き続き努力をしていますが、まだまだ白黒志向等、過去の自分が色濃く出てきてしまう場面もあります。

性格的な部分でもあるので、そうそう簡単に全て変えることは出来ないし、それは個性でもあり、ありなんだ。思う部分もあります。

それでも、私はよくない点を少しずつでも変えられてきたし、時には誰かを頼ってもいい。それに万人に好かれる必要性は必ずしもない。という事を学び、ガチガチだった自分の中での絶対的「正」が変化し、他者の「正」も受け入れる余裕が出来てきたと思います。

復職したらきっとまた別の不安要素は沢山出てくると思います。ですが、今の時点では、きっと今度は大丈夫!と思える様になりました。

また、合理的配慮然り、私も以前は障害者なんだから「してもらう」という受動的な構えと、驕りがありましたが、昨今の多様性を叫ぶ社会の中でも、障害者だから。ということでなくとも(決して自分を卑下する事もせず)嫌味なく特性を考慮した上でのお願いをし(合理的配慮)、そして同じく私達も他者の多様性をどう受け入れていくかを考える事が自身の就活・復職のみならず、就職後の安定した就労に繋がり、それが生きていく為に必要と信じて、私は復職に向かいたいと思います。

私にとってのパレットという場所

自己理解を深めるために、努力をしたからこそ勝ち取れた復職だという自負の上で言えると思うのは、パレットという場所は私の個人的見解ですが、あくまでも、就職やそれに関わる生活を【支援】してくれる場所であり、主体は私達利用者本人だと言う視点。お客様ではなく、私達自身が主体性を持って動くべきだと思います。

如何に自己理解を深めるか、そしてそれと社会からの目の乖離点を客観的視点で冷静に受け止められる様になるかが就活をするのには重要だと、私は感じました。(履歴書の自己アピールや長所・短所を書く際にもとても有益だと思います)

パレットに通所させて頂いた間で学んだ自己理解、他者とのかかわり方、サポート援助のお願いの仕方、そして居場所を得られたこと等は私の人生に於いてとてつもなく大きな糧になっていると確信しています。
本当にありがとうございました。

最後に

最後に私がパレット在籍中勉強した中で学んだ好きな言葉のうち、一つを記載します。

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる
カナダの精神科医エリック・バーンの言葉です。

ここまで恥ずかしげもなく、自身のウィークポイントを晒してきたのは、こんな驕り高ぶっていた人間でも路が開けたことを知ってもらうことで、きっと誰でも未来は必ず明るい方向に変えていけると思っていただければと思ったからです。

これからパレットに来られる方も、現在利用されている方も、そして私自身もそれぞれの明るい未来の為に自分を信じ、時に誰かに頼りながら、無理し過ぎることなく、良い(適当ではなく、程良い)加減にやっていきましょう!


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